友達の推しが卒業する
卒業が発表されてからというもの、ふとした瞬間に遠くを見つめて切なげにしてるのでどうにかしてあげてほしい。
工藤さん…クレバーに抱きしめてあげて…
私がハロプロに興味がなかった時、どれほど「興味ない」と伝えてもしつこ…粘り強く薦めてくれた友達。
そしてリリウムを貸してくれた。ここから完全に私もハローハローです。
友人がすごく悲しんだり、応援したいけどでもやっぱり悲しい、みたいな感情で揺れ動いているのを近くで見ていると
自分の推しが卒業するのとはまた違う気持ちになるもので。
私が友人に出来る事は、そうだよね〜〜わかるよ〜〜推しはこの世の一番星だものね…代わりはいないんだ…などの慰めを言ったり、迷っている現場に行くように背中を押すくらいのことで。う〜〜ん無力!!わかりみがすごいので軽率に元気出せとも言えない!!
先日もその友達と一緒に武道館に行ってきて、定期的に「推しが卒業するという現実に突然泣きそうになる…!!!」と発作を起こしてました。
私がハロープロジェクトを好きになるきっかけをくれたのは友人、リリウム、あやちょ、そして工藤遥ちゃんだと思う。
そこを少し!振り返りたいと思います!!
今でこそジャニヲタの風貌をしていますが、 私は元々女の子のアイドルが好きでした。
女の子のアイドルはとにかく可愛らしい。
そして仲がいい。歌番組でカメラに向かってウインクなどをしてくれる様子が最高。
バラエティでメンバー同士のやりとりを話てくれるのも最高。
可愛いものを可愛い!!と言い、対象が「知ってる❤️」と言わんばかりに微笑む。
ウインクする。最高。血糖値が下がっていくのを感じる。アイドルは健康にいい。
AKB48の2011年頃~にめちゃくちゃハマっていて、潤沢な資金から作られる豪華なMV、有名監督が作成する色鮮やかなジャケット、安定した冠番組…
それらに慣れきっていたので友人がカラオケで歌い「MVを観て!!」と言っても
「えっ…踊ってるだけじゃん…」
「しかも、こんなにバク転したら顔見えないじゃん…」
(後にこれが生田さんだと知る)
などと言って、興味をいまいち持てなかった。
ごめん。今はめちゃくちゃ興味持ってるから怒らないで。
【MV full】 さよならクロール / AKB48[公式]
豪華な衣装、豪華なロケ地、豪華な監督、個人的this is AKB48。
特に3分ちょい前あたりからのわたあめ越しの優子とまゆゆのキスや大人数のプールシーンがすごい。可愛いの宝石箱。
監督は蜷川さん。こりゃすげえ!
モーニング娘。'15『今すぐ飛び込む勇気』(Morning Musume。'15[the courage to jump in right now]) (Promotion Edit)
薦められた当時観たのは多分このあたりのやつ。
今観たら「全員めちゃくちゃ可愛い!!!よし、当時の自分を殴ろう!!!」って感じだけど
その時は髪型もみんな似てるし、衣装の差異もわかんないからおぼえらんないよ~~!!!って思っていました。
メンバーが覚えられないと興味が持てないからずっとダンスのMVだと飽きちゃうよ~!!!!って…
ハローが見せたい、娘ちゃんが見せたいのが揃ったフォーメーションダンスっていうのが今ならわかってるので、この方向性のMVも良いと思う…でも未だにもったいないなぁとは思っている…
とにかく好みの問題なんだけど、総括すると私にはひっかからなかったんですね。
あと、歌割が超絶極端な実力主義であることに驚いた。
顔が抜群に可愛くても歌割りが全然ない事が衝撃でした。
(後にこの抜群に顔が可愛い人を生田さんと知る)
AKBは(今は知らないけど当時は)人気が一番!歌唱力二番!!可愛い顔をテレビに映す!その為の歌割り!!って感じだったので(体感)
このシビアさにびびりました。
怖い。なんて体育会系なんだと震えた。でも公正ではあるのかもしれない。
なんかこう、どっちかを悪く言いたいんじゃなくて、とにかくめちゃくちゃ派手に活動してる国民的アイドルを好きだったので、少し物足りなさを感じてあまり強い関心を持てなかったんですよね。
後に、他のアイドル事務所の追随を許さないパフォーマンス力、ぴっちり揃ったダンス、10代の女の子達ばかりとは思えない歌唱力を知って、
厳しい実力主義と競争社会がこのアイドルを越えたパフォーマンスを産んでるのかな〜〜と…!思いました!
すごすぎるぜ…ハロープロジェクト…!
・リリウムがヤバい
そんな自分がモーニング娘。並びハロプロに興味を持つようになったきっかけは
演劇女子部ミュージカル「LILIUM 少女純潔歌劇」です。
ヴァンプと呼ばれる吸血鬼の少女達が織りなす少女純潔歌劇。少女純潔歌劇ってパワーワードがまずすごい。内容もすごい。すごいオタクホイホイ。
熱心な友人から「絶対好きだから!!絶対おもしろいから!!!少女で吸血鬼だから!!!好きでしょ!!??」というテンションで渡され
「そうですね…多分好きですね」というテンションで借りました。
アイドル達のミュージカルか〜〜。
まぁ恐らく観にいくのはファンだし、きっと「がんばってやりました!」感満載の可愛い舞台だろうなと思いました。
観始めた3秒後までは。
スタートはシルベチカ役の小田さくらちゃんのソロ。
後に彼女がモーニング娘。の誇る歌姫だと知ります。
すごい。マジで3秒で目を覚まされた。これは私の知る「アイドルの歌」じゃない。
長い事アイドル大好きマンだけど、かつてこんなに歌声に力がある女の子見たことない。
すごい、すごすぎる。圧倒的すぎる。
退廃的な雰囲気、影を持った歌声にまずはボディーブローをくらいます。
歳は!?え!?当時15!?嘘でしょ!?
エッ・・・もしかしてこの舞台、すごいのでは…?
そこからはもう圧巻の演技力、歌唱力、脚本の良さが怒涛のように押し寄せてきて夢中になってしまい、ちょっと観るだけのつもりが結局深夜に最後まで観てしまい、
翌日寝坊して会社に遅刻しそうになるという訳ですが、本当に本当に圧倒的でした。
だって私の中のアイドルの演技って、アイドルだけのドラマや舞台って、本当に、一部の女優志望の子が突出して上手くて後の子は「可愛いね~!」って許されているような、そういう世界だったんです。
もしかして、ハロープロジェクトって、めちゃくちゃすごいのでは…!?って気付き始めました。
特に目を奪ったのは主演の3人。リリー、スノウ、そしてファルスです。
ファルス役こそ工藤遥ちゃんです。
この子の存在はすごすぎました!!
ボーイッシュだとはきいていたけど、少年の様な…!儚い美しさ…!
ハスキーな声、後半の狂気の演技…!!
舞台上で、あまりに存在感がありました。マジですごかった!!
何故こんな子がアイドルをやってるんだろう?って思いました。いい意味で。
だってすごい舞台映えしてて、ほんとに舞台に生きてる人みたいだったから!!
個人的にスノウとファルスのやりとりがめちゃくちゃ良かった。
共同幻想ユートピア繰り返し見た!!性癖に刺さりすぎて!!同じ夢を見よう!!
私はスノウを観て和田彩花ちゃんに恋に落ちた。この儚い少女を守りたい…
(後に、和田彩花ちゃんはジャンヌ・ダルクか坂本龍馬の生まれ変わりかってほどのアイドル界の革命児で、誰よりも強い女だったので私が守らなくても最強だった事を知った。
今はハロープロジェクトのリーダーをしています。推せみしかない!!!)
この二人が強烈に印象的だった。もちろん他のみんなすごかった。
主演リリー役鞘師の出ずっぱりなのに疲れを感じさせないパフォーマンス、最後の叫び…
あと鞘師の少女性はすごい。真っさらな、ここにいる女の子はリリーなんだなって誰もが信じてしまうような少女性があった。永遠の少女性が!!すごい!!!
マリーゴールド役のめいめいもすごすぎた。書いたらきりない。
ほんとにほんとに全員の実力が高かった!
リリウムで私のハロプロへのイメージが一気に変わり、強い興味を持ちました。
その後、友人からテレビ出演情報を聞くと時間が合う限りは見るようにしました。
・「ビジュアル担当」の看板
そんな頃、大型番組で、たくさんのアイドルが出る企画がありました。
テレビ出演が多くない(体感)モーニング娘。も出るらしい。観よう。NEWSも出てるし録画しよう。
歌ったのはLOVEマシーン。
今の歌じゃないのか~~~まぁ、大勢向けのTV番組だから、みんなが知ってるヒット曲になるんだな。
そこそこ顔と名前が一致してきていて、そうなるともう俄然楽しい。可愛い。みんな可愛い。
「すご~~い」など言いながら観てました。
最後に「LOVE マシーン」という台詞があるのだが、それを言ったのは工藤さんでした。
この画像がそのときのものかは記憶があやふやなので、顔面美の把握さえしてくれればそれで大丈夫だぜ!
すごくない?あまりの顔面美に、お茶の間が騒然としたんじゃないでしょうか。
美形にも色々種類があると思うけど、工藤さんは圧倒的なまでに正しく美しく、
なんというか「わかりやすく美少女」という!!強さを!!感じました!!!
後から知ったけど、スキルを高く評価されるハロプロにおいて、もしかしたら本人は「ビジュアル担当」なんて呼ばれるのは辛いことだったかもしれない。
でも彼女の美しさは、お茶の間でご飯でも食べながらテレビを見ていた人々へ
「なにこの子可愛いじゃん」と興味を抱かせる、「広告」であり「看板」の役目を果たしていたと思います。
私も、お茶の間でずっとアイドルを観ていたので知っています。「なにこの子可愛い!」から全てが始まることを。
アイドルグループにとってその存在は非常に大きいと思う。
その後も、楽しくゆるくハロプロを応援するようになります。
アンジュルムが好きなので過去の映像を見ていると、コンサートに応援にかけつけた娘。ちゃん代表として工藤さんがお手紙を読んであやちょがそれを聞いてキャーキャーしてるのを観て世界平和を感じたりしました。
なにこれ〜〜共同幻想ユートピア〜〜!!同じ夢を見よう〜〜!!キャッキャッ
この子こんなにイケイケキャラだったんだ…と言ったら、「この子は自分の強みを見つけられなくて、ずっと悩んでいたんだよ。リリウムで自信をつけて、最近こんなキャラになってきたんだよ」と教えてくれました。
工藤さん推しの友達が「卒業してもずっと推す」と言っていました。
人によるけど、アイドルグループ「モーニング娘。」の工藤さんを好きになった人にとって、
それって美しいし、切ない事なのかなと思います。難しいし、もしかしたらつらいし、もしかしたら楽しい事なのかも。
私はAKBの高橋みなみちゃんが好きで、毎日ラジオパーソナリティーをしてくれているので卒業してからの方がむしろ身近に感じているんですけど、
先日、増田有華ちゃんがゲストにきてくれました。
有華ちゃんの事も大好きで、でも悲しい卒業だったのでつらくてさ〜〜!!その後の活動を追えてなかったんですよ。
舞台に出ている事も知っていたけど、今の有華ちゃんがどんな姿をしているのか少し怖くて観にいけませんでした。
わからないけど、活動に正解などないけど、あの時キラキラしたステージにいた有華ちゃんの舞台が、全然お客さんが入ってないものだったらどうしよう…みたいな怖さがあって。
あとすごい痩せてたりしたら…とか…
有華ちゃんは、歌唱力はAKB随一と言われながらもメディア露出が少なくて、なかなか選抜に入れず、でもテレビの企画で難しいミュージカルのオーディションに見事勝ち残り主演を務めました。
しかし、その共演者とのスクープが週刊誌に載って、本人は「決して恋愛関係ではないが、こういう誤解を招く事態の責任を取る」と言って卒業…いや、脱退しました。
それがすごくつらかった。有華ちゃんのこともっと応援したかった。やっと報われた有華ちゃんが今後AKBの中で存在を強めていって、輝いていくのを観たかった。
その有華ちゃんが、たかみなのラジオにメジャーデューのお知らせに来て「やっとスタート地点にたてた・・・」と言っていました。
私は…仕事中ですが…マジで泣きそうになりました…
有華ちゃんがAKBからいなくなったのは2012年。今は2017年。
5年も…5年も一人で頑張っていたんだなと思うと…
たかみなと有華ちゃんが、歌手志望の二人だけで行われたレコーディングの思い出や、グループ在籍時の話をしているのを聞いていて
あーなんか、ずっと好きでいるって、いいなぁ…あの時の気持ちも、今の自分も報われるなぁと思いました。
話が脱線しちゃったんですけど、工藤さんは卒業を決めたけど、夢を描いてこの世界にいてくれる以上、見守り続ける事が出来て、
それは時につらいこともあるかもしれないけど、でも嬉しいことも、突然猛烈に報われる事もあるんだと思ったんです。
卒業公演で美しいドレス姿を見せてくれるであろう工藤さん、それまでは可愛いハルちゃんとして私達の前で笑ってくれる。
卒業する秋までの数ヶ月、工藤さんにとって、工藤さんのファンにとって、私の友人にとって、特別な数ヶ月になると思います。
その時間が少しでも美しく優しいものになる事を願っています。
私も武道館で目に焼き付けるぞー!!!!