彼らが本気で編んだ先
人に言える趣味として、「映画鑑賞」があるのですが
先日「彼らが本気で編むときは、」を観てきました。
予告編見直すだけで泣ける…ウッ…
この映画がひどく美しく、悲しく、切なく、優しかったので、感想を残しておきたくて書きます。
皆さんの周りにはLGBTの方っていらっしゃいますか?
私の周りにはいません。でももしかしたら知らないだけで、隠している人はいるのかもしれません。
そもそもLGBTってご存知ですか?
このブログ読んで下さってる方は多くがNEWSはじめジャニーズのファンの方だと思うので、「NEWSな二人」(TBSで小山くんと加藤君が社会問題についてゲストと討論したりロケ行ったりする番組)をご覧になってる方も多いと思います。
先日、この番組でLGBTの事が2週にわたり放送されました。ゲストに生田くんが来ていて映画の事にも触れていました。
私もこの番組で色々勉強させてもらっています。
(wiki引用)
LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)または GLBT(ジー・エル・ビー・ティー)とは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、性同一性障害を含む性別越境者など(トランスジェンダー、Transgender)の人々を意味する頭字語である。
私は専門家ではないし、自身が当事者でもないし、先述した通り周囲にもいません。
なので私が知りえる情報はこういったテレビや漫画、ドラマ、映画、小説のフィクションを通してが主になります。
一番最初に私が性同一性障害という単語を知ったのは金八先生で上戸彩さんが演じたナオという人物でした。
偶然にもこれに加藤さんと増田さんが出ていて、特にハセケン演じる加藤さんの美貌に胸ときめかせていたので、う~~んなんかすごいな~~と思うんですがまぁそれは置いといて、
ここから強い関心を持つようになって、題材として扱っているフィクション作品は積極的に見るようになったんですよね。
最近では「リリーのすべて」という映画(初めて性転換手術を行った夫とそれを支えた妻のお話)もすごく良かったので、R15なので大人の方は機会があったら是非…!!
なかなか映画本編の話にいかず、何を言いたいのかというと、「作品の影響力」の事です。
「NEWSな2人」に出演されていた西田さんは「金八先生を見て自身の事を知った」とおっしゃってましたし、私もこの作品で性同一性障害の事をしりました。
コヤシゲのファンでたまたまNEWSな2人を観ていて、初めてLGBTを知った方もいるでしょうし、
生田君や桐谷さんのファンで「彼らが本気で編むときは、」を観て知った方もいると思います。
私はこういう作品に触れるたび、知るたびに「物語の力」を感じます。
フィクションは時に美しく、時に残酷で、時には演説よりも雄弁です。
「彼らが~、」はまさに、様々な事を語ってくれました。
是非映画を観てほしいの出なるべくネタバレを避けていうと
・リンコさんがとても美しい
生田さん演じるリンコさんは、とても綺麗にしているんですよ。
見た目も、所為も、手も…私は女として恥ずかしかったです…
恐らくなんですけど、ずっと「女性らしいもの」に憧れていたので、とても大事になさるんですよね。
初登場のとき、家なのに白くて花柄のワンピースを着て、靴下を履いてるんです。もうその時にめちゃくちゃ震えました。
なんてかわいいんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!って…うう…
私はこの文章を打ちながらすっぴんでジャーズを着ています…リンコさんの事、なんて魅力的な女性なんだ…と尊敬がとまりません…
・リンコさんの学生時代の苦悩
LGBTの方の多くの方が苦しん事だと思うんですけど、リンコさんも学生時代をとてもつらい気持ちで過ごします。
LGBTではない私やその他に人にとって、その「つらい事」ってパッと想像できないんですよ。
どういう事がつらかったのかな?っていうのがリアリティを持って想像できないんです。多分自分の生活の範疇にないから…。
そこをこの映画は非常に丁寧に描いてくれました。こんな、私にとっては「あたり前」の事がとてもつらい事だったなんて…と。
それは着替えであったり、体育であったり、クラスメイトとの関係性であったり…
「NEWSな2人」でも「公共のトイレ問題」について語られていましたね。
日常の「当たり前」を「当たり前」に出来ない人がいる、というのに気付かせてくれる、っていうのはとても貴重で素晴らしい事だと思います。
・家族の問題
家族の理解や関係性が非常に大きな問題になってきます。
LGBTの方は~…というか、全ての人間にとって家族との関係は大きな問題で。
私は「問題の無い家庭などない」、どんなに周囲からは円満にみえても必ず何かを抱えている、と考えています。
その大前提があるとしても、やっぱり「両親に自分の性について話す」というのはとびきりに大きく厚い壁なのだと…
想像しか出来ませんが、本当にそう想います。
私が「両親へのカムアウト」を真面目に考えたきっかけは、ある実録漫画を読ませて頂いた時です。
同人誌なのでリンク貼れないんですが、ゲイカップルのお二人が養子縁組という形で同性婚をする内容です。
あまりにカルチャーショックの連続 だったんですけど、何よりびっくりしたのはカップルとして同居していても戸籍上家族ではない、つまり他人という扱いになるので
大怪我、病気になっても面会できない、亡くなった時に遺産相続できない…
結婚と同等の権利を得る為には養子縁組という方法になる事と公正証書を作るという方法があるそうです。
もっととても細かいので関心がある方は是非調べてみてください。
映画では様々な家族の形が描かれていました。
様々な母親のあり方、自身の子供への接し方。リンコさん以外にももう一人LGBTの人物が登場するのですが、その人とリンコさんの家族のあり方が非常に対照的で、母親の存在はここまで子供の人生に影響を与えてしまうのか…と涙が出ました。
でもどの母親も子供を愛していて、その愛の形が違うだけで幸せを願っている事には変わりないんだな・・・とおもいました…
・最後に
24時間テレビの記事でも触れましたが、「アイドル」という存在が社会問題に関わるとそれまで関心を持っていなかったたくさんの方々の目に触れます。
それは本当に素晴らしい事だと思う。
知る事で「知らない」という恐怖から解放されて、きっと「知らない」の何倍も優しい人になれるから。
この映画は本当に優しく、悲しく、切なく、美しく…やっぱり「優しい映画」でいいと思う。
一介の無知なオタクが偉そうなことをつらつらと失礼しました!!!
本当に本当に素晴らしい映画だったので、是非機会があったら観てみてください!!!